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空手から和良久へ 〜前田比良聖のあゆみ〜

2.最初の導き 〜 剱との出会い

ある日曜日の朝稽古のことでした。その日は黒帯だけの特別セミナーで、みんなに進められて私も参加しました。広い道場いっぱいに居並ぶ黒帯の、その整列する様は気迫に溢れ壮観なものでした。

さて、その稽古の合間に大島先生のお話がありました。手には何やら今まで見たことも無い形の棒のような、剣のようなものを持っておられました。

先生は「これは私の先輩にお願いしてようやくいただいた大事な剣です」とおっしゃって嬉しそうに剣を振っておられました。私は難しい話はわかりませんでしたが、なぜか真っ直ぐなその剣のフォルムが頭から離れませんでした。「私も欲しい」と思いました。

剣に興味を持つ…それは空手という素手の世界で生きてきた私がもつはじめての衝動でした。そして、これが私の運命を変える「最初の導き」とは、その時は思ってもみませんでした。

 

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