特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座569 和良久用語(3)

■八力(はちりき)

八力は、天帝(主神)の全き力(すべての力)です。

その内訳は、凝解・分合・動静・引弛と言う
八つに分けられます。

凝固して解かれ、分かち合わされ、動き静まり、
引かれ縮(弛)まると言う意味ですが、

宇宙の運行に照らし合わせれば、螺旋の働きとなり、
和良久では、その螺旋からなる遠心力、
または求心力により発生する
方向を示す力としています。

まず力の根源は、水火であり、水火が旋回して
渦巻きをつくるということを知ってください。

この渦巻きが内旋、外旋し、そしてタテとヨコの
十字の方向に向けて力が放射されます。

●まず「ア」の言霊により水火内旋して
左右に別れ、

その水火のうちの「水」が上がって「凝」となり、
また「火」が下がって「解」となります。

●次に「オ」の言霊により
水火内旋して上下に別れ、

その水火のうちの「水」が上がって「分」となり、
また「火」が下がって「合」となります。

●次に「エ」の言霊により
水火外旋して上下に別れ、

その水火のうちの「火」が上がって「動」となり、
また「水」が下がって「静」となります。

●次に「イ」の言霊により
水火外旋して左右に別れ、

その水火のうちの「火」が上がって「引」となり、
また「水」が下がって「弛」となります。

また、八力には、それぞれにご神名があります。

凝 スイヂネノカミ   解 ウイヂネノカミ
分 カシコネノカミ   合 オモタルノカミ
動 オオトノヂノカミ  静 オオトノベノカミ
引 イクグヒノカミ   弛 ツヌグイノカミ

総称して「八力之神」と唱えます。

しかして八大竜王となり、雨の神、風の神、
荒の神、岩の神、地震の神とも唱えます。

■一霊四魂

宇宙の創造は「ス→ウ→ア→オ→エ→イ」
の順序で発生しました。

「ス」は、主神のことであり、澄み切るという意味であり、
純粋無垢な音声です。

「ウ」は、主神から直接下された霊魂で、
これを直霊(なおひ)と言います。

人類すべてに付与された霊魂です。
「省みる」ということを司っています。

「ア」の言霊は、幸魂(愛)であり、
凝解の力となります。

「オ」の言霊は、和魂(親)であり、
分合の力となります。

「エ」の言霊は、荒魂(勇)であり、
動静の力となります。

「イ」の言霊は、奇魂(智)であり、
引弛の力となります。

何事も中庸を旨となします。
過不足あっては、かえって悪しく変化
するものです。

直霊(なおひ)も曲霊(まがひ)となり、

そうなれば・・・すべて霊魂も
裏目に出てまいります。

幸魂の愛が、逆となり
和魂の親が、悪となり

荒魂の勇が、争となり
奇魂の智が、狂となります。

善悪の判断の一つに公私の
区別があります。

私的なものか、公的なものか・・・

愛も公的なもの、つまり人類愛であれば
正義でしょう。
しかし、個人的な愛であれば悪となります。

以上のように、四魂も公私の別で判断すると
正邪の区別がつくことと思います。