特定非営利活動法人 武道和良久

特定非営利活動法人 武道和良久

誌上講座

誌上講座576 たまには不思議なお話でも・・・

何か面白い話はありませんか?

そう言われて書いてみます。

近頃固い話ばかりで皆様もお疲れぎみかな、
と察します。

では、稽古にまつわる不思議な話を
ひとつふたつ・・・

23年前。
亀岡に来てすぐの頃のことです。

その時は朝昼晩と、食事以外は
ずっと鳳雛舘にこもって稽古をしていました。

ある日の夜中、
やはり鳳雛舘で稽古をし終わったころ、
何気なく館内にかかってある額
「雷撃電飛(らいげきでんぴ)」に
眼がいきました。

この額の文字は、出口聖師筆のもの、
かなり大きい額です。

じっと見ていると、何かが起こりそうな・・・
急にそんな気配がしました。

そうして、しばらくすると・・・・、
どうしたことでしょう。

その額の字「雷撃電飛」の文字が、
くね・・・くね・・・と、額いっぱいに、
まるで竜のように動き始めたのです。

額の中から今にも飛び出しそうに
動いていきます。

かねてより、この字は、八力そのものを
表す文字であることを察していましたが、
まさか本当に動くとは驚きました。

右上に跳ねている筆体のところは、
まるで八力の凝のように・・・

また、たての線は、たての剱のように
力強く真っ直ぐと上がり、
また下がりしています。

どうなることやら、と眼を丸くして暫らく
眺めていると徐々に動きが静まってきました。

やがて、それは静止し、何事もなかった
ように元の額にかえりました。

竜神様はこの文字の中で
生きている・・・と知りました。

そして見守ってくださっていることがわかって、
ますます稽古に情熱を燃やす意気込みが
出来ました。

また、もうひとつ・・・

春の日差しの心地よい頃でした。

鳳雛舘でお昼に稽古をしていた時です。

気分もリラックスし、心から癒されている
最高の気分になりました。

なんというのか、眠たいのと、気分が良いのと、
そして心からの充実感も手伝って、
体と心が満たされた感じに
入ったときです。

体が光に包まれたような感じにも
なりました。

鳳雛舘の正面の大きい戸は
開け放っていました。

鳳雛舘の周囲には、
梅の花が満開です。

ここは天国だ・・・と思いました。

そして、その開け放った戸の向こうを見ると、
丸い輪が映り、その丸い輪の中に
点がついています。

それは丁度、フトマニノミタマの
「ス」の形です。

その「ス」の輪は、透明ですが、
とても綺麗で、いつまでも見えています。

私はしばし無言でその形を眺めていました。

開け放った戸の向こうには、この天恩郷の
最高至聖所である「月宮宝座」があります。

そこからの力であることは伺えました。

月宮宝座は、全国の国魂石を集めて、
鍋の蓋のように積み上げれたご神体です。

この月宮宝座を上空から見ると、
丁度「ス」の形になります。

そのエネルギーが鳳雛舘の正面に
映ったのでしょう。

しばらく消えることなく映っており、
すごいクリーンな力を感じ、
心身が洗われるようでした。

この「ス」の形は、いまでも時々現れ、
私に「やるぞ!」という力を与えてくれます。

・・・以上のように、まことに聖地鳳雛舘は
母親の胎内のような包容力に満ちた
空間であります。

私はそこへ行く度に満足感でいっぱいに
なります。

徳島の豊徳殿もそのような場になるでしょう。
皆様楽しみにしてください。

もう一つ・・・

これは熊本行きの飛行機の機上での
出来事です。

私は窓側に席をいただき外を眺めながら
今日の熊本での稽古の予定を考えて
いました。

心で「フトマニノミタマ」について思案しながら
外の雲に、そのミタマの形を写していました。

そうしますと、不思議にも雲に十字形の
影と丸い光の輪が重なって、「丸に十字」
の紋章が浮かび上がったのです。

それは神々しく、光の輪が何とも言えず
美しくて、まるでキリストの十字架のような
感じで、思わず手を合わせていました。

その状態は熊本着陸まで続きました。

飛行機の影、太陽の光、雲のスクリーン
・・・何かの条件が一致した現象なのでしょうが、
私は無条件で感動いたしました。

気を鎮めて周りを見渡せば、
奇跡に満ちた世界が広がっていて
楽しいですね。