特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座589 中心的力の発生源(1)

~仙骨の神秘

※以下は、私が自分の稽古のために
あらゆる文献から拾い集めたものを
書き留めたものです。

今般資料を整理していたら出てきたので、
これは皆様にも知って戴いたほうが
よいと思い、参考のためにお知らせします。

生命誕生

受精の瞬間はCaの作用による発光現象が
観察され、その波動は最大のピークを示し
見事な螺旋形を描く。

その螺旋の力は細胞分裂に費やされ、
真っ先に「仙骨」を形成していく。

遺伝に沿って形成するような指令を帯びた波動が
仙骨に受信されると、言霊を受信する回路が形成され、
外的刺激を肉体を通じて受ける準備が整う。

天の気質は「時間の恵み」であり、
地の気質は「空間の広がり」である。

健康

健康とは生命エネルギーが充実し、
心身ともに軽快ですっきりしていて、
すべてにおいて調和がとれている状態である。

病気

病気とは生命エネルギーが
充分に働いていない状態。

その結果として心身のどこかが重苦しく、
何らかの不調和な状態が維持する。

治療

人間に内在している治癒力が
充分に発揮されていたら、
少しバランスが乱れて不調和な状態になっても、
自然な形で回復していくのが
本来のあるべき姿といえる。

現代人のほとんどが、構造的、エネルギー的に
歪んだ状態にある。

生命エネルギーが充分に働ける状態
(内的、外的にも大いなる力を得る状態)を
全体的、統一的に創ることが大切。

仙骨と丹田

人間の大黒柱である背骨を支え、
その働きを指揮、コントロールしているのは
仙骨と言われる
背骨の土台に位置する骨である。

この仙骨の前面には、
古来より「臍下丹田」と言われ、
非常に重要視されている
エネルギー球体がある。

身体の波動は、この球体の中心から
仙骨を介して発振され、
背骨から全身へと伝わる。

この中心が歪むと仙骨をはじめ、
背骨も大きく歪み、身体のバランスが崩れる。

その結果、著しく身体波動は低下し、
生命エネルギーが本来通りに働かなくなる。

内臓や精神までもその影響を及ぼし、
病気が発生する。

外的運動~仙骨を刺激する

仙骨に刺激が伝わり、それが脳に伝達する。
仙骨が安定していれば、健康体であり、
心身の向上が望めるというメカニズムがある。

強健術

人体機能を骨、筋肉、神経といった、
それぞれの構成要素の物理的働き。

人間に内在する生命エネルギーを、
そのエネルギースポットである
臍下丹田から発する。

丹田こそ生命力の根源である。
丹田を活性化すれば、
あらゆる機能がアップする。

日本武道の気合を発する場所、
つまり腰と腹の力を体の中心(丹田)に
集中させること。

正中心

上田(眉間)、中田(鳩尾)、下田(下腹)を
結ぶ線、これを「正中心」という。

中心力

腰と腹の両方から
同じ量の圧迫を与えることによって
発揮される力のことを「中心力」という。

正しい姿勢

正しい姿勢とは、正中心と両足の中心とを
結んだ直線が垂直になった形である。

上体(頭部、胸背部、腕)

柔軟(虚にして虚)

中体(腰腹)

強剛(実にして実)

下体(下肢)

軽快(虚にして実)

下半身は弾力に富んだ状態で、体の中心を支え、
その上に乗った上半身はいささかも力むことなく、
常に自由な状態にある。

こういった状態が実現できたとき、
人間の体の生理機能はもっとも活発に働き、
あらゆる器官が本来の働きを最大限に発揮する。

その結果、潜在能力がすべて開花する。

このバランスが狂った場合は、
重心は爪先に落ちて、精神が落ち着きを失い、
軽率になりやすい。

逆に腹の力が強すぎたときは、
重心は踵に落ちて、精神が鈍重になり、
物事への速やかな対応が出来なくなる。

武道的力の発生

武道の奥義は、丹田から生じる
筋力を超えた力である。

姿勢を定め、丹田に意識をおく。

上半身はあくまでもしなやかに保ち、
下半身のパワーを思い切り爆発させる。
それが丹田から仙骨を通じて
微妙なバイブレーションとして
体の各部に伝わり、
驚異的な力の働きを生み出す。

宗教的悟りへの道

正中心の体得は、宇宙の絶対的意思と同調し、
宗教者の悟りと同じ境地を実感できるものである。
体は宇宙の縮図である。

運動

1、運動は自分の嗜好にあったものでなくては
ならない。

2、運動は積極的態度でなければ効果はない。

3、運動が技術の末に墜してはならない。

4、運動に金銭を要してはならない。

5、運動に多大の時間を要してはならない。

健康法

「病気をしないように」とか「健康を維持するため」
ではなく「より生命力を活性化させる」ことが
真の健康法である。

積極的

体に悪いものを遠ざけるより、
少々悪いものを与えても
生命力の方が勝って、ビクともしない体を
つくることの方が大切である。
それが積極的ということ。

スポーツ

スポーツは、それを行う上での技術に必要な
体力しか要求されない。

スポーツは、その種目の上達を
目的としたものであり、
完全無欠な肉体の健康を
手に入れるためのものではなく、
むしろ自らの体と心を損う。

スポーツは腰と腹の文化を大切に守ってきた
日本人の特性を破壊する。

丹田の在り処を消失させ、
ついに大和魂を消失させるよう
巧みに仕組まれている。

神の芸術品たる人間の肉体、
それに秘められた潜在能力のすべてを引き出し、
活性化させた最高無上の完成形を
目指すことが大事。

体育のあり方

1、筋肉の発達

2、内臓の壮健

3、皮膚の強靭

4、体格の均整

5、姿勢の調和

6、動作の敏活

7、気力の充実

8、精神の平静

すべて人は、神の子たることを自覚し
神の水火に合わせた体の使い方を
学ぶべきである。

神の水火~言霊の原理に基づいて考え
動くことこそ「日本人」に立ち返る
唯一の術である。