特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座609 富士と鳴門の仕組みについて(2)

以下、出口王仁三郎聖師「霊界物語」より抜粋

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第二五章 金勝要大神〔二七五〕

茲に五柱の女神は、
地球の中軸なる火球の世界に到り給ひ、
野立彦神、野立姫神の命を奉じ、

洽く地中の地汐、地星の世界を遍歴し、
再び天教山に登り来つて、
大海原の守り神とならせ給ひける。

ここに天の御柱の神、国の御柱の神は、
伊予の二名の島を生み、真澄姫神をして、
これが国魂の神たらしめたまふ。

之を愛媛といふ。一名竜宮島ともいひ、
現今の濠洲大陸なり。
而て我が四国は、その胞衣にぞありける。

つぎに純世姫神をして、
筑紫の守り神となさしめ給ひぬ。
これを多計依姫といふ。

筑紫の島とは現代の亜弗利加
大陸なり。わが九州はこの大陸の胞衣にぞありける。

つぎに言霊姫神をして、蝦夷の島の守り神たらしめ給ひぬ。
これ現代の北米なり。而て我が北海道は、
その大陸の胞衣にぞありける。

つぎに竜世姫神をして、高砂の島を守らしめ給ひぬ。
ゆゑに又の名を高砂姫神といふ。

高砂の島は南米大陸にして、
台湾島はその胞衣にぞありける。

つぎに高照姫神をして、
葦原の瑞穂国を守らしめ給ひぬ。

これ欧亜の大陸にして、大和の国は、
その胞衣にぞありける。

かくして五柱の女神は、その地の国魂として
永遠に国土を守護さるる事となれり。

但しこれは霊界における御守護にして、
現界の守護ならざる事は勿論なり。

是らの女神は、おのおのその国の神人の霊魂を主宰し、
或は天国へ、或は地上へ、或は幽界に到るべき
身魂の救済を各自分掌し給ふ事となりける。

故にその国々島々の身魂は、
総てこの五柱の指揮に従ひ、
現、幽、神の三界に出現するものなり。

併し此の五柱の神の一旦幽界に入りて、
再び天教山に現はれ、
国魂神とならせ給ふ迄の時日は、

数万年の長年月を要したまひける。
その五柱を総称して、金勝要神といふ。

天は男系、地は女系と云ふは、
霊界のこの消息を洩らせしものなり。

神諭に、
『大地の金神、金勝要神』
とあるは、これの表示なり。

また、『この大神は、雪隠の中に落された神』
とあるは、総ての地上の罪悪を持ち佐須良比失ふ

所の鳴戸の意味なり。
天教山は口に当り、鳴戸は地球の肛門に当るが故なり。

神の出口、入口といふは、
この富士と鳴戸の御経綸の意なり。

大地の金神を金勝要神と称するは、
大地の金気の大徳によりて固成され、
この神の身魂に依りて凝縮保維されてゐるが故なり。

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第二五章 木花開〔四五五〕

『日の若宮に現れませる 神伊邪那岐の大神は
 妹伊邪那美の大神と 天津御神の神言もて

天と地との中空に 架け渡されし浮橋に
立たせ給ひて二柱 撞の御柱大神と

天の瓊矛をさしおろし 溢れ漲る泥海を
こをろこをろにかきなして 豊葦原の中津国

筑紫の日向のたちばなの をどのあをぎが原の辺に
天降りまし木の花姫の 神の命と諸共に

この世の泥を清めつつ 珍の国生み島を生み
万の神人生みまして 山川草木の神を任け

大宮柱太知りて 鎮まり給ふ折からに
天足の彦や胞場姫の 醜の魂より現れし

八岐大蛇や鬼狐 荒ぶる神の訪に
万の災群れ起り 常夜の暗となり果てし

世を照さむと貴の御子 日の出神に事依さし
大道別と名乗らせて 世界の枉をことごとに

言向け和せと詔り給ふ 力も稜威もなき吾は
恵みの深き木の花姫の 三十三相に身を変じ

助け給ひし御恵みに 力添はりて四方の国
荒振る曲を言向けて 黄泉の島の戦ひに

神の御稜威を顕はせし その功績は木の花姫の
神のみことの稜威ぞかし 厳の御魂や瑞御魂

三五の月の御教に 世界隈なく晴れ渡り
千尋の海の底深く 竜の宮居も烏羽玉の

暗き根底の国までも 天津日かげの永遠に
明し照さむ神の道 富士と鳴門のこの経綸

富士と鳴門のこの経綸 弥永遠に永遠に
神の大道を天地と 共に開かむ、いざさらば

鎮まりませよ百の神 鎮まりいませ百の神
桃上彦の貴の御子 堅磐常磐の松代姫

心すぐなる竹野姫 色香目出たき梅ケ香姫の
神の命の三柱は 意富加牟豆美の桃の実と

この世に現れ厳御魂 瑞の御魂と何時までも
三五の月の御教を 堅磐常磐に守り坐せ

堅磐常磐に守り坐せ』
この御歌に数多の神々は歓喜の声に満たされて、

さしもに高き天教山も破るる許りの光景なりき。 
木の花の鎮まり給ふこの峰は

不二の三山と世に鳴り渡る