特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座622「恩人」

昔からいたらぬ私に何かと影で声援を送り
続けてくださる方が何人かいます。

かけがえの無い恩人たちです。

そのうちの一人、仮に「乙さん」といいましょう。

その乙さんは私の武道が、和良久になる以前から
ずっと応援をしてくれています。

その氏のある著書でも私についてこのように
紹介してくださっています。

「武産(たけむす)という言葉を知っているだろうか。
それは神の内から発する無限のエネルギーのことである。

私の知人で、現在、倭道武産聖(わどうたけむすひじり)
にて、格闘技K-1で有名な正道会館主席師範にて
武道家の前田比良聖氏という人がいる。

氏は喧嘩空手で有名な四国の芦原十段の元で修行し、
極真を越えて日本一のフルコンタクト空手を目指し、
K-1の石井館長と一緒に正道会館を設立した。

その間に神の導きにより大本教で15年ほど修行し、
かの佐々木小次郎直伝の剱を自らの武道に
合体融合させた現在日本で唯一の
「武産」の伝承者である。

大本教と武道の縁は深く、
かの合気道開祖、植芝盛平翁も
大本教の出口王仁三郎師より大きな影響を受けている。

神の呼吸と言霊を学び、
神気発動の武産「和良久」を完成させたのである」

その乙さんは、私と初めて会ったときに、
私に守護する神霊について言い当て、また、
その時、すでにこう言ってくださっていました。

それは、まだ正道会館の空手師範をしていた時でした。

「比良聖さんの武道は大和の道、
すなわち倭道であり、それは武産です」

そして、ある時私が乙さんに、
応援して下さることに対し、
何の恩返しも出来ないことをわびた時のこと、
氏はこうおっしゃいました。

「私の喜びはあなたとと同じところにあります。

私の趣味は、前田比良聖が子供のような純真な心で
どれだけ武産を成長させるかということです。

それが何よりの私の楽しみなのです。

あなたの武産は、神と武の統一されたものです。

そしてこれは武道にあらず産(むすび)であり、
それが聖母マリア様の愛でもあり主神の愛です。

是非、武産を完成させてください。
人もお金もすべて後からついてきます」

私にはこんな乙さんのような人たちがいます。

だから天道に反する恥ずかしいことは決して
出来ません。絶対死んでもできません。

偉そうにとか、思い上がって、とか言われても
私はただひたすら約束を果たすために
前進して行きます。

天の下において神は平等に人類をつくられ、
親しく兄弟とされました。

そこに誰が何の役割を負うか。
自分で手を上げて「何々をする」と進み出ても
いいのではないでしょうか。

平和な国土を造るという意志は
誰によって埋め込まれたものでもなく、
そうしたいからしているのです。

自らそうしたいからそうするというのが
本当ではないでしょうか。

私は、誰かに言われてやるほど
情けないものはないと思っています。

先天的にしろ、後天的にしろ、
この世が良くなるべく立ち上がるのは
自由意志であると思っています。

やはり男としては、自らそれを選んで
勇み進むことは何にもまして楽しいものです。

御神業だからという気負いなどありません。

やりたいからやっているのです。
自分で手を上げてやっているのです。

しかし、いざやってみると、
なんと同じ意思をもった
もののふたちが大勢いることか。

まったく驚きました。感激しました。

素晴らしいと思います。