特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座646「75剱によるエネルギー増幅の仕組み」

万物の運行の基は螺旋である。

それは、本来内回りも外回りもない。

ただ、表裏あるだけで、その見方によって
内旋、外旋と唱えるのみ。

螺旋は八力の繋ぎで構成されている。

例えば、凝一つを例にとって説明する。

凝だけでは旋回しない。
八力がそれぞれ重なることによって
旋回運動を起こすのだ。

もし右方向に上がるなら、凝ー凝となり、
右行って上に上がるなら、凝ー分などとなる。

また、なだらかに上がって下がるなら、凝ー解、
横から縦に降りるなら凝ー合などとなる。

こういう風に、八力が複合されて
より大きく強い渦が生まれる。

八力の型は、言霊を発声しながら、
全身で螺旋運動を行うダイナミックな型であるが、
これにより腰を強化し、
丹田にエネルギーを蓄積させる。

この型の螺旋運動の基本は、
両手を組み合わせて旋回させることにある。

左は「火垂」であり、右は「水極」と言う。

この左手~火、右手~水を組むことにより
螺旋させることは、
プラスとマイナスの電気的エネルギーを
発生させることである。

なにより、これに言霊発声と言う
心霊原子(こえのこ)のバイブレーションも加わり、
より強い電気エネルギーとなる。

これを「真空放電」と言う。

そして、これによ稲光の如き
「雷撃電飛」と言う現象が起こる。

剱で言えば、真空放電は旋回にあたり、
雷撃電飛が打ちとなる。

つまり真空放電に勢いがあればあるほど、
雷撃電飛が強烈となる。

真空放電に勢いをつけるには、
「八力」を重ねて、重ねて、積み上げていくことだ。

つまり75剱の「ア」であれば
凝、凝、凝・・・と八力を重ねて、
エネルギーを増幅させ、打ちである解を放つのだ。

また「ヤ」であれば解、解、弛、凝・・・と
八力を重ねて、ついに凝を放つ。

しかも、面白いことには、この75剱、
相手の打ちをもこちらの加力(かりょく)に
してしまうのだ。

まさに本当に相手の力を100パーセント利用する
驚くべき技術である。

具体的な技としては、こういった感じである。

まず、自分から旋回しながら相手に近寄って間をしめる。

クルクルと旋回する剱に誰も近寄れない。

自分の間を確保する・・・これは絶対安全圏の確保でもある。
まるで旋回する剱は台風の渦であり、
中心の吾は、台風の目のごとく静かである。

そして、クルクルと回る剱に相手の打ちの勢いが加わる。
すると、より強烈な旋回運動に発展する。

自力に、相手の打ちと言う他力が加わったのである。
これで「真空放電」も最高潮に達する。

これ以上、発生する電気量の増幅を抑えきれなくなり、
放電に入ることになる。つまり剱を「打つ」段に入るのだ。

手に持って支えきれなくなるほど勢いがつき、
やむなく手放すようなものだ。

手放した時、そこには光とともに
雷が直撃したような衝撃が走る。

このように75剱の稽古は、
八力を幾度も重ねて力を蓄積し、
そして放つ技である。

ここにこそ宇宙の発生の原理が示されてある。

75剱を稽古することは、
宇宙創造に遡る旅であると同時に、
未来に向けてほとばしる光を放つ
希望の自覚でもある。

この稽古により、理屈ではなく、五体を通して、
われわれが一体どこから来て、どこへいくのかを
教えてくれる。

頭でなく、体で感じさせてくれるののだ。

私は信じて待っていた。
このような技がいつか下ることを。

いまはただ出会えた喜びで一杯だ。

さあ、稽古人諸氏。
創造の剱をもって未来を切り開こうではないか。