特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座124


「水と火のスパーク」


素手の八力の型について述べてまいりましたが、
腕と腕の間隔を離して行う方法と、
もう一つ「腕と腕をぶつけて」行う八力を紹介します。

ぶつけると言うと何か痛々しい感じがしますが、
何も思い切りぶつける訳ではありません。

しかし「接触」と言うと、フワッと言う軽い柔らかな感じがしますので、
これはまた適切ではありません。

痛くない程度に、左右の腕を組み合わせるのです。

その合わせる方法ですが、
まず左右の腕の広がりはいくら広くてもかまいません。

その手と手の間隔、と言いますか、空間の丁度真ん中に
「軸」をもって、それを中心に左右の腕が対称に回転し、
そして凝縮させるべくその両腕をぶつけ合わせるのです。

擬音的に表現すれば、
機械音的に「ガシン」といった音が出そうな感じです。  

そして合わさって交差された両腕の形が「凝解分合動静引弛」の
「八力」のどれかに属した形になるのです。

左右の腕を合わせるということはどういうことかと申しますと、
右手は右腰であり、これは「水」です。
左手は左腰であり、これは「火」です。

左右の腰を回転させ、次に固定させるのです。
これにより腰をはじめ、全身は強化されます。

腰が締まり、同時に「腹」が練れます。
下腹が痛くなります(もちろん無害です)

水と火・・・つまり陰と陽、プラスとマイナスを組み合わせて
スパークさせる訳ですが、まさに「火花が散る」という勢いを感じます。

両手を離してボールを挟んだフワッとした、素手の動きに比べ、
両手をぶつけ合うこの稽古はかなり豪快な稽古です。

剛・柔・流の三元については以前にも述べましたが、
これは剛そのものの稽古です。

建築に例えれば、基礎工事の段階であり、また鉄骨を基礎の
中に打ち込み、組み合わせて骨組みを作るようなものです。


続く・・・