特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座132


続 「鎮魂の状態をつくる」〜悪魔から身を護る


本物だけが生き残れる時代に入った・・・

最後に、そう四代様はおっしゃった。

本物とは、元になるもの、原点であり、中心であり、
万物発生の水火のこと。神を知る者のこと。

それに比して偽物とは、いつわる物、みせかけだけの
内実の無い物のこと。つまり神から遠い者のこと。

本物は、外観からは分からないほど奥に隠された重いもの。
製作に相当の年月を要し、効果も顕著ではない。

しかし、それは永遠につながる確実なもの。

偽物は、中身のない空洞で、外観だけを装飾した軽いもの。
時間を要せずに造れ、すぐ効果がある。

しかし、それは手に取った瞬間に卵の殻の如く破れ、
小さな破片となって手の間からこぼれ落ちる。

いま悪魔たちは一斉に善の仮面をかぶる。

闘争と破壊の技に金箔を施して美化し、
闘争を愛と言い、破壊を創造と言って人をたぶらかす。

人は、知らず知らずのうちに修羅場に立ち、権力と金、
そして暴力をもって暗黒の闇を招来さす。

迷える者たちを笑顔で招き寄せ、やさしく語りかけ、不足の物を施す。
その姿はまるで神のように神々しく気高い。

まことの悪魔は最後までやさしく、穏やか。

追いに、追い詰められた彼ら悪魔たちの生き残る手段はひとつ。

神の如くに振る舞い、人の心に深く根付くこと。

愛の言葉を音楽のように流し、成功の鍵を目前に垂らし、
気がつくと息がかかるほど側にいる。

彼らを寄せ付けぬ体勢を保て。

前後、上下、左右のどこにも偏らない中心に立て。

力強く、雄雄しくど真ん中に立て。

螺旋の軸となって屹立せよ。

そして、国祖に祈れ。


続く・・・