特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座164


「平面から立体への道」〜多面的稽古法


いよいよ皆様を多次元空間に誘います(笑)

ただし以下の方法は、しっかりと基本が出来た方でないと
まことに不可解な稽古になりますので、
これに入る前には、しっかりと「八力」を飲み込んでおいてください。

多面的な技の特徴として、
一定方向に心を残さないということが大切です。

「ひとところに心を残すな」とは武芸に秀でた古人の言ですが、
これは一体どういうことかを体験します。

心構えとして、自分の正面を前後、左右に移し、
それぞれを本当の正面にしてしまうという発想の転換が大切です。

同時に軸足を意識し、それを中心に動くことがコツです。

さて基本的稽古に入りましょう。
以下の動きを繰り返しやってください。

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例えば「解」を打ちます。

1、まず正面に打ちます。

2、右に体を移し、左を正面にして打つ。

3、左に体を移し、右を正面にして打つ。

4、右方向に180度回り込んで、背後を正面にして打つ。

5、左方向に180度回り込んで、背後を正面にして打つ。

内回り方向の八剱の技(凝・解・分・合)はすべて以上の
要領で動きます。

また、内回り方向の八剱の技(動・静・引・弛)もすべて
以上の要領で動きます。

言わずもがな、四方打ちのように解を打つには引の力を、
弛を打つには凝などの力を借ります。


続く・・・