特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座195


「水火を重ねる〜活動力の発生」


和良久で言う「力」とは八力のことです。

その八力とはヨコ4つ、タテ4つの螺旋運動です。。

なぜ円運動ではなく、螺旋運動なのか?

まず円運動と螺旋運動の違いを述べます。

円運動は、平面的であり、単にクルクルと回るだけのものですが、
螺旋になりますと、その円が上にまた下に重なって移動が発生します。

円を重ねた形状が螺旋なのです。

一段目より二段目、二段目より三段目・・・
と円が重なるたびに加速がつき、力が増強してまいります。

呼吸に合わせて、まるで活きもののように、膨らみ、
または縮みを繰り返し活動します。

そして球体となって、熱と光を発生します。

宇宙創造の歴史そのものを現出させます。

その際発せられたる音、スーウーアーオーエーイー。
これはそのまま和良久の基本です。

さて、今回申し上げたいのは、水火を重ねるということです。

この水火を重ねるということが、
和良久にとって最も重要な「力を顕す」という部分なのです。

そうですね。「解」で説明しましょうか。

解は、ご存知のように吐く息ですね。

そうすると、「吸う息、吐く息で打てばいいのか」
と思われるかもしれませんが、吸う息、吐く息だけでは一つの円ですね。
これでは「力の発生」だけに留まります。
これは幽であって、表にあわられる顕とはなりません。

下作り・・・つまり準備したに過ぎないのです。

「解」を一層速く、強く、温かくするためには、
この円を描いた後に打つように仕向けるのです。
ここが「水火を重ねる」という部分なのです。

こういうことです。

最終動作が「解」、つまり吐く息なら、
まず初動を同じ吐く息から入るのです。

「吐く息ー吸う息」で円が形成され、力が発生されます。
この円の吐く息に重ねるようにして、もう一つ「吐く息」をもって来るのです。

そうすると、吐く息と吐く息が重なり、
つまり呼吸と呼吸が摩擦を起こし、熱と光が生まれます。

ここで初めて力が形となって表に顕れます。

息を「水火」と表現する所以がここにあります。

力の根元は、水(陰、マイナス、右)と火(陽、プラス、、左)の結びです。

この水、火の結びによって、熱と光が生まれ、万物は息づくのです。


続く・・・