特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座215


「和良久って何だ?」 (12)


鉄や銅でつくったツルギではなく、
どうして木のツルギなのですか?

・・・そう問われました。

ツルギの動きの特性は「螺旋」することにあります。

ツルギ自らが回る「自転」と、
ツルギが弧を描いて旋回する「公転」の二種です。
そして、その螺旋運動を促すのが、
相手の打ってくる剱の力なのです。

相手の剱を組むことによって、
自らの剱に勢いを加えることになります。

このように、相手の力をもらうことと、
その力によって旋回を起すことを可能にするのは
「木」という素材でなければ不可能なのです。

木ですと、柔軟性、適度な重量、強度、温かさ、
そしてその持つ人の手にあった微妙な大きさを
自由に作成できるからです。

鉄や銅では重た過ぎ、またその刃から発する
殺傷の波動は冷徹です。

木は人の「気」が通じやすく、呼吸力を練るのに最も 適しています。

木剱どうしが組まれる際に出る「カーン」と言う音響は
心の覚醒に影響を与え、組んだ際のインパクトによって
お互いに伝わる力のバイブレーションは、
人体の腰に伝わって全身に広がって体力を養成します。

それと、ツルギというのは、「神の呼吸力」という意味で、
本来姿が無いものです。

あのような、水晶の結晶体の形で、
真っ直ぐのフォルムなのです。

しかし鉄や銅や、何かの物質で造られたものではありません。

丁度、スターウォーズに出てくる
ライトセイバーのような感じです。
すっと光り輝く剱ではないかと思います。




続く・・・