特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座218


「和良久って何だ?」 (15)


もし、襲われたらどうしますか?
また、襲われている人を見かけたらどうしますか?

・・・よく受ける質問です。

まず、その「もしも」ということを
考えないようにしましょう。

いつも「もし、こんなことがあったら」
「もし、あの人が襲ってきら」などと心配しているようなら、
きっとそこに危険が引き寄せられていくことでしょう。

いつも神様に祈り、守られていることを信じて、
毎日を安心立命をもって過ごさせていただくことが
大事であると思います。

ことに和良久の稽古は「戦う、戦わない」などの
勝負と無縁の態勢を築く稽古です。

つまり稽古によって破壊的な心をやわらげ、
戦いの波動を呼び込まないような
自分をつくりあげることを目的としています。
霊的に言えば「魔」が介入できない「結界」をつくることなのです。

しかし、それでも「もし」と言われるなら、
しかたありません。答えましょう。

襲われたときには、たとえ瞬間でもやはり祈ります。
神は毎日奇跡を起こしています。

例えば暴漢の切っ先が、一寸手前までも迫ってきても
それを「良きに」計らってくださることを
私たちは信じています。

その一寸を越えて、これ以上迫ると命が危ないとなった場合には、
今まで鍛錬を積んできた成果が現われ、霊と体が反応し、
何らかのアクションをおこすことでしょう。
それはとてつない大きな力が働くことを信じます。

また、弱者が襲われている場面に遭遇してもそうです。
まず祈ります。

やられる人が怪我をしないよう、
やる人が罪を起こさないように一心に祈ります。

しかし、それでも治まらないようなら、それも神の計らいと察し、
「すべての者にご守護を」と切に念じて助けに入るでしょう。

何事もまず祈りです。そして行動です。

その時が来たときに、最適な動きが出来る自分をつくるのが
武道の稽古です。

そして「その時」が最悪ではなく、最善であるように。



続く・・・