特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座284


「九鬼武産龍王」 その3


人と人との争いの原因は「われよし」であり、
それによる人どうしの戦いを
「共食い」といいます。
共食いは悪魔のもっとも喜ぶ行為です。

地上に、もうこれ以上の犠牲を払いたくないと
思いますし、これで世界の戦も終わりになればと
切に願っています。

また、キリストやある瑞の御魂の霊系の方のように、
誰か選ばれた特定の一人だけが、万民の罪を
あがなうということも、神を崇める者の一人として
もうさせたくありません。

これは四代様がご昇天されたときに、
痛切に思ったことでした。

「一人だけにつらい思いをさせない、
皆でやればそれを防げるはず」と思いました。

そして今ならまだ間に合うと。

力あるものを集め、軍備を整え、
結界を張り、この日本を守る。
力が無ければ力を得させる訓練をする。
(そのための訓練として世に出したのが和良久です)

そんなことをいたって真面目に考えました。

「進め、言霊神軍(ことたまみいくさ)よ、
十曜の御旗高くひるがえる」

「言霊つるぎ振りかざし、醜の曲霊をことごとく、
言向けやわし地の上に、奇しき楽しき神の国を建てて…」
聖師様の歌にある一節ですが、私たちの言う軍備は、
もちろんわれよしや、共食いによる
血なまぐさいものではなく、
悪神への抗戦のための備えのこと、
つまり言霊の水火の力をもって戦うことです。

姿無き脅威は、確実に我々を侵略してきています。

縁有る人々には、その侵略を阻止する武器である
ツルギを取っていただき、またそのツルギの使い方を
学んでほしいと思っています。

悪神やヤマタノオロチを退治する武器は
ツルギしかないと言われています。

ここで一言申し上げますと、ツルギは鉄や銅で出来た、
刀のような人切り包丁ではありません。

ツルギとは、体内よりほとばしり出るエネルギー
(これを矛という)が、外に向けて螺旋しつつ
光となって放射したもので、破邪顕正の力を持っています。

宗教や哲学、心理学などで、霊と体については理解し、
またそれが備わった方は確かに多いようですが、
しかし、「力」の使い方を知る方は少ないようです。

「霊、力、体」の三つが揃ってこそ万全の体制であります。

これは璽鏡劒の「三種の神器」ということであり、
これを捧持してこそ日本国は安泰であり、
また大和の国人と言えるのではないかと思います。


続く・・・