特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座297


「バランス」


技を使うにバランスがある。
バランスの良い技は中心の軸が安定している。

その中心軸の堅固な人をこそ本物と言う。
中心があるから、いつでも、
何にでもすぐ対応できる。

こういった人の動きには無駄が無い。
何をしても技が効く。
動きが美しく、パワフルである。
しかし、静かである。

中心があると、言うだけでなく、
それを実証しうる能力が備わる。
実証は、熱と光である。
これは強い。人生において最高の時を過ごせるのだ。

中心力は、必要な力以外は用いない。
これは、動きを最小にし、効果を最大限に発揮させる。
僅かな、動きで相手を制する、
つまり同時に自分を制御する能力の持ち主でもある。

火は、水によって燃え、水も火によって流れる。

天は、地あっての天であり、地も天あっての地である。

すべては上下、左右、前後の一致である。
そして、これらは螺旋によって
一つとなり球体となる。

下がる力は、上がる力によって生まれる。
右へいく力は、左に行くことによって生まれる。
前にいく力は、後ろに行くことによって生まれる

このように、すべからく世にバランスあり。
バランスは、またアンバランスによりて生ずる。


例えば・・・
社会に秩序が無くなってくると、
法律というものが幅をきかすようになる。

組織の中で、運営がうまくいかないと
部署が増えてくる。

団体においても、円滑に人が動かないと、
その団体の中で、わざわざ○○会と言う会を設けて、
人が動くように仕向ける。

犯罪が多くなると、
警察の取締りが厳しくなる。

病気が増えると、新しい薬が増える。

偉い人が増えると、奴隷扱いを受ける人が増える。

中身が無くなると、外観を取り繕う

すぐ感激する人は、すぐ落胆する。

よく付き合いもしないのに、あなたは最高だ・・・
根拠もないのに安易にすぐほめる人は、これまた、
相手の最低の部分をえぐりだすのも速やかである。

すぐ愛を標榜する人は、またすぐ悪を露見させる。

外と、裏しか見ず、中心を見れない人は
少しの風に飛ばされる雲のように軽い。

自分が責められるのが適わない人は、
いつも人を責めている。

他人に厳しい人は、自分に優しい。

外観を飾りたがる組織は、
内に危機が迫っている証拠。

外にばかり眼をやる人は、内がお留守になる。

自分の立場を守る時、人は人を攻める。

何でもよい、ありのままに、と唱える人は、
実は何でも良くない、ありのままでない
気弱で神経質な人である。

その証拠に、「何でもよいなんて、
そんないい加減なことだめだよ」と意見をすると、
ムキになって反論を始める。
これ、何でも許せる、ということになっていない。

とかく、何でもありはいけない。

何でもありは、唯一、
天之御中主大神様お一人である。

火と水、天と地、前と後ろ・・・
これらは、相反するものである、
しかし厳然たる秩序の元、すべて同時に存在する。

もし、何でもありならば宇宙は秩序を失い、
即刻崩壊する。
バランスを失うからである。

何度も同じことを繰り返し言う人は、
自分に自信の無い人である。

人に言って聞かせているようで、
実は自分自身に言い聞かせているのである。

世が末になると宗教が流行りだす。

こちらがおとなしくしていると、
相手は調子にのる。

ほんに人生、シーソーの如しだ。

物は皆、右に傾くと、
左に引っ張って中心を支えようとする本能が働く。

アンバランスによってバランスが保たれる、
分かりやすいおもしろき世の中。

いや、面白い。


続く・・・