特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座368


「光の技」


言霊の発声により空気中の電気が凝縮する、
この働きを「タケミカズチ」という。

その凝縮された電気を、呼吸(水火)によって
体内に取入れる働きを「フツヌシ」という。

また、この電気が、丹田において充電、蓄電され、
変電され、体内各部に送電されるなど
電気エネルギーが充満している状態を「ヌホコ」という。

そして、螺旋運動により「ヌホコ」が光に変わり、
その光が体外にほとばしるのを「ツルギ」という。

タケミカズチもフツヌシも、ツルギの化身であると
伝えられるのはこの故である。

このツルギこそが邪を破り、
正しきを顕す「まことの力」なのである。
素盞鳴之神がこれを主宰する。


和良久の技は以上のごとくであるが、
基本の型「八力」だけで説明すると・・・

まず言霊を発声して、全身呼吸により
「ス」と「ウ」の前後に流れる電気エネルギーを摂りいれ、
また光に変えて放射し、

胸式呼吸により「ア」と「イ」のヨコに流れる
電気エネルギーを摂りいれ、また放射し、

腹式呼吸により「オ」と「エ」のタテに流れる
電気エネルギーを摂りいれ、また放射するのである。

人により光の放射の度合いに差はある。
また、それに色がある。

高いレベルの光ほど銀色、または金色となる。

このように書くと、一般に思う武道とは
かけ離れたイメージをもたれるであろうが、
本来武道とは、このように霊力を培うための
修練として伝わってきたのだ。


日本武道は、伝統芸能のジャンルではなく、
日本の姿、つまり神道そのものを表現する神事である。

出来れば稽古したほうが良い・・・のではなく、
日本人として是非習得しなければならない
必須の科目なのだ。

古来より武道が最も超感覚の世界に没入しやすく、
感性が研ぎ澄まされ人知を超えた能力を
身に着ける確かな近道と言われる。

武は神通力を養うものである。
神通力とは、神と通じる力であり鎮魂帰神である。

それだけに正しい修練をなさねば
道を誤る恐れが大いにある。

誤った道とはなにか。
それは凶武の道である。

凶武を行ってはならない。
凶武とは、自己の欲望を満たすために
人と戦い争って、人の体や心を傷つけて勝利し、
権力や金銀を得たりする戦闘侵略の術である。

凶武の凶は、凶党界の凶である。

修羅場をつくり血の雨を降らし、阿鼻叫喚の中で
己の欲望を達成しようとすれば必ず
凶党界の仲間入りを果たすこととなる。

凶武を行ってはならない。
また凶武をなすものに近づいてはならない。

なぜなら凶武をなす者の発する鋭角波動に
同調し災いを受けてしまうことになる。

鋭角波動をはじく強い螺旋波動をもってればいいが、
なければ注意しなければならない。

古武道界、格闘界、スポーツ界などすべて
凶武に属する。

また今の世界各地に起こっている戦争こそ
凶武そのものの姿である。

おのれ自ら手を染めずとも、応援、支援をすることも
要注意である。

凶武は、水火がつながらない鋭角に動くものである。
そこに永遠性は存在しない地獄に通じる死の動きである。

これに対し、水火の永遠につながる螺旋の動きを
「神武」と言い、神の国に通じる生きた動きである。


正しい神の秩序に基づいて稽古をなさなければ
本当の正しさは現れない。

正しい稽古とは、先に書いたツルギの技を
行ずることである。

この技以外に正しい技は無い。

私たちは、古(いにしえ)を思い、先人たち、
また神たちの心と動きを思いはかる「稽古」をする。

そして、昔のツルギを世に出すことが、
日本復活の大事であり、唯一残された
救世の業であることを知る。


続く・・・