特定非営利活動法人 武道和良久

特定非営利活動法人 武道和良久

誌上講座 誌上講座

誌上講座390


「稽古場は宇宙、人は星」


太陽など自ら輝く恒星の周囲には、水星、金星、地球、
火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星などの
九つの星が回っている。

そして、この恒星は、約2000億の固まりを作り、
銀河と言う星の集団を形成する。その集団は約一兆個。

ある星が自転し公転し、この星の周りを別の星が自転して転し
・・・そのように星同士が一定の間を取りながら協調している。

螺旋運動により、小さな星どうしが無数に結ばれ
銀河を形成し、その銀河どうしがまた別の銀河と
螺旋運動によって結ばれている。

和良久の稽古場において、一斉に展開される技の交流は、
この宇宙の星ぼしの運行の様を再現するものである。

かくて稽古場は宇宙と化す。

さて、我々もたこういった星のひとつであり、
自転し、公転しながら他の者と和合を果たし、
またさらにその力を増大させていく。

もし、星のひとつが動きを停止させようものなら、
それは他の星に即刻影響を及ぼす。

それは連鎖反応的に支障が生じ、それは徐々に伝播し、
やがて宇宙の秩序が崩壊し始める。

ひとつはすべてのために動き、
またすべてはひとつのために動く・・・・
これが宇宙の秩序である。

誰が必要だからとか、誰が不要とかは無く、
すべての存在が宇宙のバランスとリズムを保ち、
お互いのために動いている。

つまり「協調」と「和合」と「間合い」こそ
宇宙の真相なのである。


続く・・・