特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座403


「力」


1、現界に生きる我々すべては、ひたすら霊力を高め、
  魂に力を得させるために生涯を送るべきものである。

1、霊性を向上させ、より高い次元へ歩を進め、
  もって神の手足となって活躍することが人生の本義である。

1、和良久の稽古は、宇宙の創生から未来へつなぐ姿を
  75剱の中に凝縮させ、表現するものである。

1、その技は、肉体に宿る精霊の躍動を、肉体の束縛から
  解放させ、本来の自由なる姿に帰す技である。
  
1、ここで言う精霊の自由な姿とは何か。
  中心の力に帰一して、そこを軸として高速に旋回する
  技をなすことを言い、高速旋回によって、あたかも澄み
  切った透明な状態こそ精霊の開放された姿なのである。

1、これは、科学の世界にみられる原子核の図と
  まったく同様である。

1、和良久の技の基本は、その図のごとく陽子を軸に置き、
  その周囲を一定の距離をおいて規則正しく回る電子と
  同じ動きをなす。

1、陽子と電子は、電気の力で、内に向けては引力を、
  また外に向けては遠心力を発生させる。

1、内外の力の源である引力と遠心力こそ、宇宙に働く
  万物の基本的力である。

1、古来より武の技を「雷撃電飛」の如くと言われ、また
  これを「タケミカズチの神」の働きと唱えられたのも、
  この電気的な力を讃美したのによる。

1、雷撃(らいげき)とは、タテの力であり、強さを表し、
  電飛(でんぴ)とは、ヨコの力であり、なだらかさを表す。

1、タテとヨコの力が組まれて、その交差した部分がより強い
  中心の力を発生させる。これを「スウの力」と言う。

1、螺旋を描く和良久の技は、電子の旋回する様のように、
  より中心の力を充足させ、また中心の力の充足によって
  周囲の力も強力にさせる。

1、和良久の技は、中心確保のための稽古であり、
  この中心を確保してこそ、神の実在を確信出来るに至る。


続く・・・