特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座462


「憧れの大日本武道宣揚会」(1)


昭和7年、1932年8月13日

神武発揚のため以下の趣意をもって、
兵庫県朝来郡竹田町に、
大日本武道宣揚会が発足した。

<役員>
総裁 出口王仁三郎
会長 出口日出麿
師範 植芝盛平


<大日本武道宣揚会 趣意書>

真の武は神より来るものである。

武は戈を止めしむる意であつて、
破壊殺傷の術は真の武ではない。

否斯かる破壊の術を滅ぼして、
地上に神の御心を実現する破邪顕正の道こそ
真の武である。

神国日本の武道は
惟神の道こそ真の武道大道より発して
皇道を世界に実行する為に、
大和魂を体に描き出したものである。

徳川三百年、武士道華かなりし時代は、
既に真の武士道は失はれてゐたのであつて、
むしろ真の武士道は言挙げせぬ神代に
存在して居たのである。

今や天運循還、百度維新、東西古今の文物は
翕然として神洲帝国に糾合され、
世界人は斉しく神機の大なる発動を待望して居る。

而して此の混沌たる世界を救ふの道は
唯日本固有の大精神たる皇道を
天下に実行するの外無いのである。

吾が大日本武道は神の経綸、
皇道の実現のために惟神の人体に
表はされたるものであつて、
蔵すれば武無きが如く、発すれば
よく万に当る兵法の極意を尽すものである。

昭和維新の大業は政治経済のみでもゆかず
学術のみでもゆかず、又精神のみでも充分ではない。

吾々は神より下されたる真正の大日本武道を
天下に宣揚して此の大業成就の
万分の一の働きを相共にさして頂きたいのである。

神より発したものは神に帰る。

真の武は神国を守り、世界を安らけく、
人類に平和を齎らすものである。

願はくは此の意を諒せられんことを。


続く・・・・