特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座484


「タカアマハラ」(2)


和良久では、言霊75声の水火を用いて、
手と手で拍手するのみならず、
五体全部を用いて水火を丸く丸く融合させるのである。

劒を用いて、具体的に自分の心と体を融合させ、

劒を用いて、具体的に自分と他者を融合させ、

劒を用いて、具体的に自分と世界を融合させ、

そして、劒を用いて、
自分と神の融合を果たすのである。

劒は、このように自と他を結ぶ架け橋の役目を
行うまことにありがたい神器である。

和良久で行う劒を組み合う稽古は、
先に申し上げた「タカアマハラ」の意味を
具体的に現すものである。

「打ち方」と「組み方」の二人に分かれてある。
これは火と水を表す。

火が旋回を起こし、
水に向かって遠心力を発生して打ち込み、

水が、その火の打ちを遠心力によって
組んで取り込み、何倍もの力に増幅させて
後、打ち返す。

和良久の組稽古には、不思議と憎しみもなく、
争いもなく、互いに相手を気遣い、
相手の組みやすいように動くという
謙譲の精神が一貫している。

稽古が進み、やがて熟達してくると、
いつの間にか、温かくて心地よい、
春のような癒しの空間が生まれる。

螺旋波動を発しつつ、お互いに実している所を抜き、
虚している所に入れると言う関係となる。

また、75劒の技は「ふるべゆらふるべゆら」と言う
ゆらぎのリズムによって構成されている。

このゆらぎのリズムこそ螺旋波動であり、
これはガラスを引っかいたような傷
(鋭角波動)のついた
自分を、相手を、空間を、丸く丸く削り磨き、
優しく傷を修復する働きをもつ。

私たちは、対照するものを
同時に存在させる稽古をもって
まず自己を最もバランスの良い状態に戻し、
(元の昔にかえす)

もって悪しき心の持ち方と、
体に良くない動き方を排除し、
(善と悪とを立て分ける)

そして、和合の素晴らしさを示し、
一人でも多くの方にタカアマハラと言うものを
体感していただきたく念願している
(みろくの世を到来させる)。

人と戦わない、傷つけない、そして許すことが
悪魔を調伏させる技を産み出す源泉であり、
また、同時にそれが悪魔と戦う術なのである。

私たち和良久は戦う集団である。

タカアマハラを現出させるのも、
悪魔の住処をなくすためであり、
水火をもって和合調和をするのも
悪魔を切り裂くためである。

つまり、光輝く世界(タカアマハラ)は
闇(悪魔)を照破し、和合、調和(合わせ鏡)は、
全きバランスある形を現して、
アンバランスな存在(悪魔)を消す、と言うことである。

いま、人類に対し脅威を与える
悪魔を根絶させるため
言霊の神軍を結成強化し、
七十五の言霊の技をもって
三千世界の敵と戦い決着をつける。

かって、これほどの悪魔に対する
戦闘的集団があったろうか。

もう、以前のような容赦はしない。


続く・・・