特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座506


「言霊の法則に従って学ぶ技」(2)


さて、言葉を表現するのに文字がある。

ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット・・・
その他、この文字は世界に様々な形がある。

しかし、音は一定である。

人の出せる音には、ある基本的な定められた音律があり、
その基本の音律の組み合わせによって、
複雑な音を作り出す。

その音をとどめる手段が文字だが、
文字は音の意味を解説する表現手段であって、
音そのものの写しではない。

しかし、その音を図形化した文字があった。

神代の文字「水茎文字」である。
この文字の存在なくして言霊の解説は難しい。

水茎文字は、瑞組木文字とも言われ、
天津金木の運用をもって組まれた文字とも言われる。

また、水茎文字には不思議な伝説がある。

滋賀県蒲生郡という琵琶湖に面した所に
「水茎の岡」と言う場所がある。

そこから湖を眺めると、たびたび湖面が波だって
様々な文様を描くと言う。

明治10年頃、その湖面に浮かぶ文字
「75」を発見したのが国学者、大石凝真澄美翁である。


出口聖師は、その琵琶湖の竜神が守りし
神秘なるメッセージ水茎文字を金竜海にも浮かべられた。

見事に浮かぶ75の文様。

出口聖師はその時一体何を予見されたのか
今は知る由も無いが、少なくともいまここに、
この和良久においてその水茎文字は
実用的に復活を遂げていることは間違いない事実である。

しかも抜群の・・・いや完璧無比の技として現れたのだ。

それが聖師の御心に沿うものであればと願うばかりである。

言霊を解するに、この水茎文字の存在は不可欠である。

この文字について考えよう。

音はどのようにして生まれるのか?

まず、空気中から酸素を採り入れる。

体内に入った酸素は胸や腹に入って
「溜め」の状態をつくる。

次に、「溜め」によって生まれた反発力は
外へ出ようとする勢いを生み出す。

勢いに乗って、酸素を外に吐き出すときに、
口の形を様々変化させて音を作りだす。

例えば、「ア」は喉を使って出す音声である。

水茎文字は、これを「ー」で表す。

オは、唇で「=」と言う文字。

ウは、歯で「○」。

エは、舌で「|」。

イは、牙で「||」と言う文字を当てる。

この五つの文字を組み合わせて、
他の音声を組み立てる。

例えば「ヤ」は、牙「||」と、
喉「ー」を組み合わせた音声で「ヤ」と言う音になる。

「ワ」は、歯「○」と、喉「ー」を
組み合わせて「ワ」になる。

続く・・・