特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座182


「八力の型の効能」


八力の型・・・
これは何のための型ですか?
どういったことに役立つのですか?
そんな質問をよく受けます。

以下のような効果が期待出来ます。

1、人としての基本的な呼吸法

2、物事の中心を身をもって知る方法

3、体のねじれを修正する健康法

4、各人が持っている力を効果的に使う方法

5、体内体外のエネルギー(水火)を中心に集める方法

6、自力をもって他力を知る方法

7、戦いの波動を消す方法

8、精神の集中と拡散により癒しの力が現れる

これはすでに過去の誌上講座において述べていますが、
まず八力と言うものを整理してみましょう。

八力は「スウ」と言う音声を中心として旋回する
音声「アオエイ」の音響(言霊)から発生する力であり、

スは天の旋回(垂直旋回)、ウは地の旋回(水平旋回)で、
それぞれに「時計回り」と「時計と反対回り」の二種類があります。


■ 時計回り旋回から右へ行く力を「凝」
■ 時計回り旋回から左へ行く力を「解」         

・・・以上二つを五大父音の中の「ア」と言います。

■ 時計回り旋回から上へ行く力を「分」
■ 時計回り旋回から下へ行く力を「合」         

・・・以上二つを五大父音の中の「オ」と言います。

■ 時計と反対回り旋回から上へ行く力を「動」
■ 時計と反対回り旋回から下へ行く力を「静」         

・・・以上二つを五大父音の中の「エ」と言います。

■ 時計と反対回り旋回から左へ行く力を「引」
■ 時計と反対回り旋回から右へ行く力を「弛」         

・・・以上二つを五大父音の中の「イ」と言います。

ここで言う「力」とは「呼吸の流れ」であります。
八力とは八つの基本的な呼吸法なのです。

左右に動けば柔らかい呼吸   〜胸式呼吸
上下に動けば力強い呼吸    〜複式呼吸
前後に動けば集中力を養う呼吸〜鳩尾の呼吸


この中心軸「スウ」を中心として回転する力「アオエイ」
つまり「凝・解・分・合・動・静・引・弛」の八つを「八力」と言います。
これこそ神の完全な力と言われています。

八力は以上に申し上げた方向に螺旋しています。

それは「スーウ」の音声、
つまり中心なる存在に向けて力を集約させ、また拡散させます。

エネルギー的に言えば、螺旋により充電と放電を繰り返しているのです。

「八力の型」はそのようにしてエネルギーを発生させる
発電のようなもので、前後上下左右に満遍なく働き、
偏りのないクリーンな力を生み出します。

このクリーンな力は邪悪なものを一掃し、浄化させる作用があります。
自分を祓い、他を清めることになるのです。
波動のよい人間をつくる稽古といってよいでしょう。

争いの波動を消し、和合の波動を発生させると考えてください。

八力の型を、四方へ向けて行いますのも世界中に向けて
お祓いを行うためです。
(日本では世界中の国々のことを「四方の国(よものくに)」 と申し上げます)

世界中が清められるように願いを込めて
型を行わせていただくことが大事です。

また風水などで知られるように、東西南北の各方角には
それぞれに守護する異なった神がいると信じられています。
そういった神様の力を均等に受けるためにも、
四方に向けて型を行うのです。

八力の型で培った力は中心に集約されます。
この中心なる力を「丹田(たんでん)」といい、次の三つがあります。

つまり眉間の上田(じょうでん)、鳩尾の中田(ちゅうでん)、
下腹の下田(かでん)を総称して「丹田」と言うのです。

この丹田こそが「中心力」といわれるものなのです。

75剱は、この基本的な呼吸法をさらに細かく細分化したものです。

つまり75剱とは八力の型を組み合した
「75の呼吸法」ということなのです。


続く・・・