特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座300


「言行心の一致」


「はじめに言葉あり」
これが宇宙の法則です。

神を知り、神に生きるためには
言霊の力を借りる他方法がありません。

感謝祈願詞(みやびのことば)という祝詞にも、
言霊の重要さが示されてあります。

『 言霊の助けによりて大神の御心(みこころ)を
  直覚(さと)り・・・ 』

和良久の稽古は、
この言霊の法則を学ぶものです。

言霊は生きて活動するために
必要不可欠のものであって、
決して机上の学問などではありません。

また、言霊と言うのは難解である・・・
と思い込んでしまっておられる方が大半であり、

「無学な自分には縁のないものである」
「特別な選ばれた者だけが
知ることの出来るものだ」

などと、棚上げしてしまいがちです。

これでは「言霊の幸はう国」に戻すことなど
到底不可能であります。

私たちは、すでに言霊を使って
生きて活動しています。
ただ、それを、もっと意識的に
とらえる必要があります。

目前の事象、これすべて
言霊の妙用であることを知って下さい。

言霊の意味は、前にも申し上げましたように、
容易なものです。

誰しも感動したときに
思わず発する音声があるでしょう。
その感動こそ言霊の意味なのです。

では、ここでちょっと整理してみます。

言霊は、宇宙の法則であり、
すなわち神そのものです。

言霊は、霊(一霊四魂)、力(八力)、
体(三元)を形成しています。

これを具体的に稽古の中で行うのです。

八力の型を行う際、
このようにしてみてください。

言霊発声と八力の型の融合です。

これにより、「言う、行う、思う」が
一体となります。

①最初に、両手を合わせ、天地への上下を4回行う。
  これは無言で静かに。

②そして「ス」声を発声し、上方への伸び広ごり(拡大)と
 凝縮の動作を行う。

③「ウ」声を発声し、「直霊」と唱え、前後の伸縮を行う。

ーーーここまでを「真空放電」と申しますーーーーー


④「アー」声を発声し、「幸魂」と唱え、

    「凝」と唱えて凝を、「解」と唱えて解を行う。

⑤「オー」声を発声し、「和魂」と唱え、

    「分」と唱えて分を、「合」と唱えて合を行う。

⑥「エー」声を発声し、「荒魂」と唱え、

    「動」と唱えて動を、「静」と唱えて静を行う。

⑦「イー」声を発声し、「奇魂」と唱え、

    「引」と唱えて引を、「弛」と唱えて弛を行う。


ーーーこの④〜⑦を、雷撃電飛と申しますーーーーー


言霊の正確なる発声法は、確か以前にも
誌上講座で述べたと思いますが、
もう一度以下に述べます。


「スーウー」は、歯による発声で、
胸式と腹式を同時に用いた完全呼吸で行い、
中田これを司る。

「アー」は、喉を使い、胸式呼吸で、上田これを司る。

「オー」は、唇を使い、腹式呼吸で、下田これを司る。

「エー」は、舌を使い、腹式呼吸で、下田これを司る。

「イー」は、牙を使い、胸式呼吸で、上田これを司る。


正しき発声と、正しき動き、
そして正しい思いによって、
正しき神人一体の感応あらんことを祈ります。


続く・・・