特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座361


「礼の徹底(3)」〜身をもって世に示す技の極意


(1)覚えておくべき基本所作

■正座

背筋を伸ばし、両手は膝の上。
両膝は閉じる。
手の指は閉じ、親指は中へ隠す

呼吸は中田呼吸。

木剱は、左横。
柄を膝の位置に合わせる。

■揖(ゆう)

両手を膝の上で重ね(左手が上)、
体を45度に傾斜させてお辞儀する。

保持時間〜一呼吸。

■拝

体をゆっくり前に深く倒し、
背筋を伸ばしたまま床と平行に姿勢を保つ。

両手、両肘を、膝から滑らせるようにして
床に着け、両手の人差し指が触れる程度にし、
丁度、腕で三角形を形作る。

保持時間〜三呼吸

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(2)「立ち合い」の実習

①自席(自分が座っているポジション)で正座

自分の番が来たら両手を膝の上に
重ねて揖をし、左手で木剱を取り、
左膝につけ、立ち上がる。

②立ち合うべき相手の前に座す。
正座し、左に木剱を置く。

③両手を膝の上に置く。

④左手で木剱の中央を取り、
正面に真横に置く。

この時背筋を伸ばしたままで、
右手は膝の上に置いたまま。

⑤左手を戻し、両手膝の上。
そして、膝からすべるようにして
両手をつき、深く拝をする。

⑥両手を膝の上に戻す。

⑦左手で木剱を取り、左横に戻す。

⑧両手膝に戻す。

⑨左手で木剱を取り、左膝につけ
立ち上がる。

⑩右手は軽く拳を握り、腰を落とし
ゆっくり前進する。

⑪「剱の間」に入ったなら、
木剱を構え、剱尖を相手に着ける。

⑫再びゆっくり歩み、これ以上進めないところで、
一気に剱を打ち、またはその打ちを受けて反す。

ーーーー<75剱の交歓>ーーーー

⑬打った姿勢、約3秒(残心という)

⑭また、お互い構えの体勢に戻って
お互いの剱尖を、拳一個分離して
構える。残心。

⑮剱を構えたままゆっくり後ずさり。

⑯剱の間が外れて、もう安心という所に
下がったら、木剱を納め左手に持ち帰る。

クルリと回って、自席に向かって歩く。

⑰自席の位置に戻ってきたら、
またクルリと回って正座し、木剱を左横に置く。

⑱両手を膝の上に置く。

⑲また、木剱を前に置き、相手に拝をして礼。

⑳木剱を左に戻し、両手を膝の上に。

・・・・そして、最後に揖をして、退席する。


続く・・・