特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座61

75剱〜言霊剱 (18)

「八力の整体」

体の調子が悪く、自分で動こうにも動けない方には補助してあげて
八力をしてもらいます。

それを行う前にやることがあります。

1、まず仙骨の部分を起し、引いている腰を前に出します。

2、次に親指で肩甲骨を、他の四指で肩を押えて胸部を起こし、
  背筋を伸ばします。

この後は八力の型の、主要な動きを静止状態で形をつくり
主に肩、肘、手首を使ってひっぱたり、押えたりして体を捻り
凝りをとっていきます。

これらすべての動きは腰につながったものです。
そして腰はその中心「仙骨」に繋がっています。

すべての動きを体の軸をめがけて力を加えていきます。

軸である中心を刺激することによって全体に及ぼす治癒力が
盛んになり健康になります。

さて、この方法は文面では不可能です。
こんどの稽古で実地にやりましょう。

武道は「壊す」のではなく、「創る」のが目的です。

輝く健康を創るのです。

力を入れすぎると破壊となりますが、ほどほどの力を加えていくと
治癒力が増します。

相手を投げるのに逆を取って腕をねじ上げて、
床にたたき付けていく・・・これは破壊になります。

これを投げてしまわずに、少し相手を崩した状態にして腕を捻ると
それは心地よい痛みになり経絡を刺激して健康体になります。

相手を壊す技は、力の加減で癒す力になるのです。

過度にやれば壊し、適度にやれば創ります。


続く・・・