特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座159


「多面的にとらえる八力」 その(2)


前号の続きです。

この「弛」に対して「凝」で組むということ。

外回りに対して内回りで組むのは一体どうしたらいいのでしょう。

それには呼吸の特性をもう一度知ってください。

和良久を稽古されている方は「呼吸は螺旋している」ということを
もうご存知のはずです。

呼吸は「吐いて、吸って」の繰り返しではなく、
その呼吸によって身体が動くという活動する力が生じています。

これを呼吸力といいます。

呼吸が単に直線の往復運動なら、
それは起伏の無い平面過的過ぎて「力」にはなりません。

螺旋しているからこそ、
その息(水火)の重なりによって生ずる摩擦により「熱と光」が発生します。

この螺旋する呼吸は、前にも申しました様に内回り、外回りがあり、
それぞれの方向に「タテ」と「ヨコ」があります。

この熱と光は「愛親勇智」の四魂を増幅させ、
一霊である神に向かっての道を開きます。

つまり正しい力の活用によって心が向上するのです。

これが神の力「八力」です。

さて、本題ですが、図解すれば一目瞭然なのですが、
この誌上講座は文章でしかお伝え出来ないので、
解説する方も、それを読む方も大変です。

呼吸の種類はご存知のように吐く息、吸う息ですが、
解に対して凝で組むのは凝の剱の旋回の「引く部分」です。

しかし、逆の方向から来る「弛」を「凝」で組むのは、
凝の剱の「押す部分」なのです。

剱は「公転」と共に「自転」しています。

公転と共に自転している剱が
こちらへ返ってくる側の回転で組むのが「表」の組み方と言い、
公転と共に自転している剱が向こうへ行く時の回転で組むのが
「裏」の組み方と言います。

この表、裏の組み方が自由に出来だすと、
いよいよ多面体的な技の展開に入る資格が備わります。

地球から宇宙への飛翔です。


続く・・・