特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座258


「違うけど、違わない」(1)


螺旋を追求していきますと、
螺旋の力が自ずから生き生きとして
まるで生き物のように語りかけて
くるように感じます。

より美しく、より強く、より速く・・・と
技自ら要求してくるのです。

それは向上して止まず、技そのものが磨かれ、
洗練されて、まったく脂肪の無い
シェイプアップされた肉体のようになる
ことを求めているようです。

しかし、それは堅すぎず、柔らかすぎず、
しっかりと締まるところは締まり、
緩まるところは緩んでいるという
臨機応変さといいますか、
そのような状態が出来上がっていくようです。

つまり、無理、無駄の無い必要最小限の
動きのみが残り、最大限の力を発揮するのです。

螺旋を描くたびに、二度と同じ動きが
現出されることなく、常に変化を続け、
前へ前へと前進していきます。

一回目の螺旋より、二回目、二回目より
三回目と螺旋が重なるたびに
滑らかになっていくのです。

続く・・・