特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座357


「ますみの鏡〜音韻表の発声順について」


中の劒の開始にともない、いよいよ重・中・軽の劒が
表に現れることとなりました。

これにより、急速に水火の実在を体感される機会に
恵まれることでしょう。

天地の水火を知るには、
まず人の水火を知ることが大事です。

その道しるべが「フトマニノミタマ」と
「ますみの鏡」に秘められています。

その解釈を学ぶに際し、

まず「フトマニノミタマ」の形と、
「ますみの鏡」の表を「何故か・・・」と考えて
腕を組んで塞ぎこむ前に、無条件で丸覚えすることが
近道なのではと思います。

全体像を眺めれば先は見えてくるものです。

私も、これらの意味がつかめず
腕組みして唸っていたのですが、

考えることをやめ、無条件の稽古を通して、
この表を素直に覚えていくうちに、
少しずつ理念を理解していくことが出来ました。

求めれば道おのずから通ず・・・
ということを実感いたします。

前のメールにも書きましたが、

武は「矛」と「劒」によって成り立っています。

矛(ホコ)  ー火水ー 火火水 ー理念
劒(ツルギ) ー水火ー 水水火 ー実践


「矛」は、火凝霊(かごたま)こと「フトマニノミタマ」。
「劒」は、水茎文字を合わせた「ますみの鏡」。

内在する霊的力「ホコ」を、
外へ放出した際に現れる力「ツルギ」。

これが「フトマニノミタマ」スウアオエイと、
「ますみの鏡」による75声の関係だと思います。

まず、スーウーアーオーエーイーの発声に合わせて
「フトマニノミタマ」の図形を指で描いて見てください。

※発声と同時に図表が脳裏に浮かんでくれば
 指でなぞらなくてもけっこうです。

次に、言霊の発声も、今までは

「アヂヤキ・モネポテ・ズフ・ス」

・・・の左右対称の順で発声してきましたが、

今後、音韻表「ますみの鏡」を丸覚えしていただくために、
今後の発声順をますみの鏡の表の順番でやってください。

「アワヤ・マバパ・ザサハ・ナラタ・ダガカ」

喉の基本音声 〜重ア・中ワ・軽ヤ
唇の基本音声 〜重モ・中ボ・軽ポ
歯の基本音声 〜重ズ・中ス・軽フ
舌の基本音声 〜重ネ・中レ・軽テ
牙の基本音声 〜重ヂ・中ギ・軽キ

・・・の基本音声の配列でお願いします。

また、各稽古人さんにおきましては、
世話人さんの指導を通して、75劒のいづれかを行う前に、
人差し指で、空中に水茎文字を描いて、
その文字を皆で確認してから稽古に
入っていただければ幸いです。

水茎文字は、水火の姿そのものであり、
文字と言うより、水火の形、つまり音そのものを
写した図形と考えていただいていいかと思います。

皆様が、これらの表を稽古を通して把握したとき、
日本に産まれたことへの自覚と誇りが改めて芽生え、
何を世界に伝えていかねばならないかを
知ることでしょう。

なを、くれぐれも無理しないで下さい。
和良久は学問ではありません。

覚えられなくても、稽古に何ら差しさわりは
ありません。

無理はいけません。
長く続けることです。

ゆっくり、土に水が染み入る様に
馴染んでもらえばけっこうです。

ただ目的を、志をもって稽古に
望んでくださることを望みます。

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和良久は、たんなる健康法ではありません。
健康法なら、気功、ヨガ、呼吸法、瞑想・・・など
すでに世の中に多数存在しています。

外国から来たそれら癒しの技術は、
それは優れたものが多いでしょう。

しかし、癒され、壮健になって後、一体自分が
何をなすのかが大事なのではないかと思います。

近年「気」という言葉が多用されます。

日本は、気という力を超えた「水火」の力が
存在する国です。

気は、例えばホワッとした風船のようなもので、
これには癒しの力が強いものです。

しかし、これには「体」がともなわないのです。
用にたつ行動力、指針が無いのです。

気は、「火」です。
そこに体なる「水」がなければ霊体一致とは
申されません。

私たちは、既に螺旋の力と素晴らしさを
知るものの一人として活動を開始しています。

螺旋を起こすには「軸」の存在が不可欠です。
これが「火」であり、霊です。

そして、それをサポートし、活動する円周の存在が
「水」であり、体です。

「○」に「・」の、スの印をご存知でしょうが、
あれが水火を示す形です。

「○」は水、「・」は火・・・
これで水火と読むのです。

また、火はヨコ「ー」、水はタテ「|」で、
片方では用に立ちません。

火と水が組まれた「十」であって
初めて本当の活動が始まります。

私たちは、ただ癒されるために
生きてるのではありません。

私たちは、この世に産まれさせていただいた
神のご計画を鑑み、その計画を成し遂げるために
今あることを自覚し、

神の手足となって活動できうる自分となるよう鍛錬し、
その技をもって世界に貢献していくことが
大切なのではと思います。

気が素晴らしいとして気功を推進する某国は
なぜあのような排他的であり、攻撃的なのでしょう。

また体を動物の真似をしてくねらせる術が、
人の魂と体を向上させ、悟りの道に誘うというのなら、
なぜその発祥国である某国はいまだに
飢餓や戦争や病に苦しんでいるのでしょう。

とりあえず癒される術、とりあえず痩せる術、
とりあえず健康になれる術・・・

外国から渡来した術に多い即効性ある術に、
いまの苦しみから「とりあえず」逃れたい一心で
飛びついた人は多いと思います。

「とりあえず」効果はあっても、
その先はどうなのでしょう?

私たち日本人が大切にしてきたものは、
そのようなインスタントのものではないはずです。

永遠に変らないものだけに価値を見い出し、
それを大切に育んで、今日という日を
誠実に潔白に生きてきたはずです。

日本が世界に誇る力こそ「気」をさらに具体化する
「水火」ではないかと存じます。

私は「水火」という言葉が流行る頃、きっとこの世界は
変化を遂げていることと確信します。

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<ある古文書に見る伝説>

その昔、言霊の幸はい活きる国日本に、
釈迦やキリストなどをはじめ世界中から
多くの聖者、賢者が学びに来た。

そして、学び終えた者たちはやがて母国に帰り、
自国の風土に合う教えを開いた。

それを元に様々な宗教、哲学、医学などが
生まれ発展を遂げた。

やがて、言霊が封印され、日本は闇の世を迎え
文化芸術が凍結する時代を迎える。

時を経て、外国で花開いた様々な教えは
海を渡って日本にやってきた。

しかし、それらは、かってこの日本で学んだものから
成るものであった。


続く・・・