特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座492


「ますみの鏡の火水(ひみつ)」(4)


また、この表には、主神の働きを実証する
驚くべき活動力が示されている。

この表は、見て分かるように、
表の中心に「ス」声が位置している。

スを軸として周囲の74の音声が内に旋回し、
外に旋回し、大きな螺旋を描いているのだ。

スの一声は、74声に拡大され、
また74声はスの一声に帰一するように組まれている。

まさに日本神道の唱える「一神即多神、多神即一神」
の意味が、この表に具体的に説かれているのだ。

この中心の神(アメノミナカヌシ)の指令によって、
円周の神が同時に活動し、
さらに八百万の神々にまで拡大し、
また収縮して中心に帰一する。

この防縮圧の力が「うしとらのこんじん」と唱える。

宇至止螺 艮神
〜根源なる力「ウ」に至る
止めの螺旋を司る火水の活動力

ご神諭の冒頭に出てくる以下の言葉、

「うしとらのこんじん くにとこたちのみこと 
○○のかみとあらわれて・・・」

「うしとらのこんじん わかひめぎみのみこと 
○○のかみとあらわれて・・・」

うしとらのこんじんが、
様々の神の名をもって登場するのは、
この真に統制のとれたタテとヨコのつながりをもって、
円滑なる稼働システムが構築されているからなのである。

例えば山本五十六という人物が、
山本五十六という個人ではなく、
「連合艦隊司令長官」と言う肩書きの元に
指令を発すると多くの軍艦が
動き出すようなものである。

大日本帝国海軍 連合艦隊司令長官
山本五十六は・・・という感じである。


また、驚くことに、音声の一つ一つが
反射する力をもつものであり、
またこの表は左右、上下対照に音声が
みごとに振り分けられているのだ。

この表が書かれている紙を左右に、
また上下に折って眺めてみると、
なるほど、その対照性がよく分かる。

表の中で、対照するものが同時に存在している。

またこれは実地の稽古において体験すれば分かるように、
この75劒の技は反射力そのままである。

相手が、こちらに向かって打った瞬間に相手は、
その自分が打った力を同時に受けることになる。

分かりやすく言えば、鏡に向かって電灯を照らせば、
その光は反射して、こちらに移る。
眩しいのはライトを照らした自分なのである。

まさに天に向かって唾を吐きかけるような体験をする。

神は、このように反射力、対照力という力をもった存在なのだ。

だから絶対神には勝てないということがこれで頷ける。

また、神に祈願したことは必ず叶う・・・と
確信をもって神に向かい、
安心をもって成就を待つことが大切である。

『信仰とは望んでいることがらを確信し、
まだ見ていない事実を確認することである』(聖書)

すべてを和合させ、また跳ね返してくる力・・・

相反するものが同時に存在し、または同時に引き離す、
そんな「絶対なる力の持ち主」を神と言い、
この力を『神力』と言うのである。

「ますみの鏡」は、様々なことを教えてくれる。

続く・・・